WORKS

描くことの根源に向かう力

中津川浩章の作品の特徴はその即興性にある。描く時、彼は完結を目指す。絵筆をもって一本の線を描き始めた瞬間、全身全霊で一気に描きあげる。思考は停止する。動いているのは野生の感覚だ。線は生きもののように躍動する。深い潜在意識の中から釣り上げた魚のように、そのいのちを帯びた線たちは泳ぎ回る。

なにが生まれてくるかはわからない。予感だけがある。中津川の作品は、ことば以前の「気配」を刺激する。人がことばを発する前に体に生まれるうずき、言語化されずに消えていく精神の気泡。ことばは、なにかを指し示してしまう。だからたくさんのものを、わたしたちはことばによって失っている。ことば以前の線のなかには、色のついたロマンチックな情動はない。その代わりに生まれたての生命のような、恐ろしいまでにピュアな、衝動が感じられる。それは、自然界の精霊のようであり、人間界の悪霊のようでもある。 神話の世界がそこにある。                  作家 田口ランディ

どこか懐かしいような神話的世界


Kyotoba









老いたイーグルと語るべきこと

Workshop

年に100回近くさまざまな方対象のワークショップをやっているけどまだまだ手探り状態。

かつて全国を巡るトヨタエイブルアートフォーラムでワークショップを始めた20年くらい前はワークショップ自体が今ほどポピュラーじゃなく時代。

精神分析的なもの、自身の観念や感覚を対象化し考えさせるものなど、複雑なワークをしていた。

そこから対象や場所、予算など
必要性もあり、思考系などざっくり削っていき今のシンプルなメソッドに行き着いた。

鉛筆と紙さえあればできるワーク。
ある意味、中津川の作品とパラレルだ。

結局そこなんだと思う。

体験から生まれた自身を救い、支えてきた描くこと自体の持つ可能性。

それをシンプルなカタチで他者にも伝えてたい体験してもらいたい。